ラプチャーディスク / ラプチャーディスクについて

ラプチャーディスクにガスケットを用いる場合の適正トルク値とは?

ラプチャーディスクの取付けは、ラプチャーディスクを確実に作動させるために非常に重要な作業です。
取付けが適切に行われていない場合、過早破裂が発生する恐れがあります。
ラプチャーディスクホルダーにラプチャーディスクを固定する必要がありますが、シール材にガスケットを用いる場合の適正トルク値について紹介します。

ラプチャーディスクにおけるガスケットの役割

ラプチャーディスクの設置にあたり、ラプチャーディスクホルダーとフランジの間にはガスケットが取付けられます。

ラプチャーディスクホルダーとフランジのつなぎ目にガスケットを挟むことで、流体の漏れをふせぐことができます。
密閉シールとしてラプチャーディスクのように固定して動かないような場所に使用する場合にはガスケットが用いられます。
シート状のガスケットが一般的で、Oリングやグランドパッキンは推奨されていません。

推奨されるガスケット

テフロン系のガスケットは耐熱性腐食性にも優れており、あらゆる流体や使用状況にも耐えうる製品となります。
V#7010などのテフロン無垢のガスケットは充填剤などの入っていない純粋なテフロンとなります。設置の際に所定のトルク値で締め付けてもコールドフローに起因する過早破裂を引き起こすケースがあります。
コールドフローを防ぐには、ガスケットの加工をコールドフローの起きないV#7020やV#7026といった充填剤入りやV#7030といったテフロン包みのガスケットが好ましいです。

ガスケットの適正トルク値とは

ガスケットはホルダーの上下にフランジで挟むような状態に取付けられます。
ガスケットを用いる場合には、ラプチャーディスクに刻印されている指定のトルク値で取り付けしてもいいのでしょうか?

ラプチャーディスクの取付け

ラプチャーディスクを取付ける際には、ラプチャーディスクをラプチャーディスクホルダーに組み込んだアッセンブリーをフランジ間に挿入します
フランジの通しボルトを締め付けることでラプチャーディスクを固定するのですが、ボルトの締め付けトルク値が非常に重要な部分となります。
もしトルク不足があれば、ラプチャーディスクが過早破裂を起こしたり、流体のリークにつながります。

フランジボルトのトルク値

フランジボルトを締め付けるトルク値は、ガスケット指定トルク値かラプチャーディスクの指定トルク値のどちらを採用すべきか混乱するケースもあるようです。
しかし、基本的にはラプチャーディスクの指定トルク値を採用します。
トルク値は銘板に刻印されているので、取扱い説明書を参照しながら適切に締め付ける必要があります。
ガスケットが必要とするトルク値がラプチャーディスクの指定トルク値よりも高い場合には、ラプチャーディスクにとってオーバートルクになってしまいます。
そのため、適切なガスケットを選定する必要があります。
当社では推奨ガスケットはV♯7030としております。その他のガスケットについてはご相談ください。

まとめ

ラプチャーディスクを適切に取付けするため、ガスケットは必要なシール材です。
どのようなガスケットをラプチャーディスクと使用すべきかお悩みの場合は、お問い合わせください。