ラプチャーディスク / ラプチャーディスクについて

ラプチャーディスクの破裂圧力の設定方法

ラプチャーディスクは密閉された圧力容器や配管内で過剰圧力が生じた際に、瞬時にディスクが破裂することで容器や配管を過剰圧力から守って、施設や工場の安全を保つことを目的としています。
このラプチャーディスクが破裂する破裂圧力はどのように設定すべきなのでしょうか?
ラプチャーディスクの破裂圧力について解説していきます。

ラプチャーディスクの破裂圧力とは?

ラプチャーディスクを容器や配管内に設置するには、ラプチャーディスクの型式や材質などを決めると同時に破裂圧力の設定についても決定する必要があります。
ラプチャーディスクにおける破裂圧力とはどういった影響を与えるものなのでしょうか?

破裂圧力を設定する方法

破裂圧力の設定はラプチャーディスクにとって非常に重要なポイントになってきますが、圧力を設定するにはどのように決めればいいのでしょうか?

ラプチャーディスクを破裂させる圧力は、安全性の観点から見て出来るだけ低くすることが望ましくなります。
一方で、設定圧力は高く設定して、実際に運転している圧力との差を大きくする方が一般的には製品の寿命としては長持ちします。
そのため、破裂圧力と運転圧力の差、そしてラプチャーディスクの許容公差を考慮して、取り付けられる容器の設計圧力から具体的な圧力を決定します。
ただし、圧力容器構造規格や高圧ガス保安法の適用を受ける場合に関しては、適用法規に従って設定されます。

金属疲労を避けるために最大可能運転圧力以下の運転が必要

ラプチャーディスクは、上述したように破裂圧力と実運転圧力の差を大きくしている方が金属疲労を起こしにくくなります。
つまり、破裂圧力に近い圧力で運転してしまうと、劣化が急激に進みやすくなることになります。
ラプチャーディスクが劣化してしまうと、適切な破裂圧力で作動しないといった事態を起こす可能性があるため、金属疲労や劣化が進むような使用を避ける必要があります。
そのため、性能を維持するためにも、ラプチャーディスクが疲労することなく許容できる最大圧力である「最大可能運転圧力」以下の運転を推奨しています。

まとめ

ラプチャーディスクの破裂圧力は、設置する容器などによって圧力が異なります。
工場の安全を守るためにも、適切な破裂圧力の設定を行うサポートを当社にお任せください。