SRL型ラプチャーディスクとは
カウンター・モディファイド式(輪郭変形方式)というファイク社が開発に取り組んだまったく新しいタイプのディスクです。このデザインはファイク社にしかなく、この特殊なデザインにより低い圧力設定が可能です。そのうえ、反転型にとって使用制限とされている液体のプロセスでの使用にも適したラプチャーディスクです。
SRLラプチャーディスクの設計にはFEA(Finite Element Analysis)技法が使用されています。この技法により、SRLラプチャーディスクは他のスコア型反転型ラプチャーディスクよりも低い破裂圧力にて製作が可能となりました。
SRL型ラプチャーディスクの特長
- 破片の飛散がありません
- バキューム・サポート無しでフルバキュームまで使用できます
(破裂圧力0.104MPaG以上の場合) - 液体、ガス、ベーパーはもちろんどんな流体にも使用できます
(重合のあるプロセスには不可) - 安全弁と併用できます
- 製造範囲下限または許容公差の下限に対して90%までの圧力で 運転可能です
- 三次元タグ&位置決めタブ付き
- O-リングを使用することでリーク量を1×10-8Acc/sec(1×10-9Pam3/sec)
以下にてシールできます(ヘリウムリークテストによる)
O-リング:リークの許されないプロセスに最適
SRLのホルダーは、メタルタッチによる締め付け圧力でラプチャーディスクをシールします。
シール性についてはヘリウムリークテストにて1×10-3Acc/sec(1×10-4Pam3/sec)以下のリーク量となります。
また、リークの許されないプロセスにSRLラプチャーディスクを使用する場合は、オプションとしてO-リングホルダーを用意しています。O-リングホルダーを使用した場合のシール性はヘリウムリークテストにて1×10-8Acc/sec(1×10-9Pam3/sec)以下のリーク量となります。
なお、O-リングはバイトン製とテフロン包みバイトン製があります。
O-リングの最低使用温度は-26.1℃、最高使用温度は232℃となります。