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HO、HOV 複合型ディスク

スリットの入った金属板とシール材を組み合わせた構造。
ニックネームは「あした(キズだらけ)のジョー」。

型式

引張型

種類

複合

主な材質

ディスク:316SS/316LSS、ニッケル、モネル、インコネル、ハステロイC、タンタル
シール材:テフロン、316SS/316LSS、ニッケル、モネル、インコネル、アルミニウム

複合型ラプチャーディスクとは

複合型ラプチャーディスクは、スリットの入った金属板とシール用金属またはテフロンを組合わせた構造で、低破裂圧、高温、耐食性が要求される場合の使用に適しており、破裂時の破片の飛散が極めて少ないタイプです。

破裂精度は±5%で耐クリープ性に優れ、製造範囲下限または許容公差の下限に対し80%の圧力で運転できます。製作口径は、1インチから24インチとなります。

HO型ラプチャーディスクのシール材質がテフロンの場合、金属製リングが自動的に取付けられます。
また、背圧、負圧に対しては、バキューム・サポートを取付けたHOV型ラプチャーディスクを使用します(写真2)。

破裂前と破裂後のHOV型ラプチャーディスク  
写真1:破裂前と破裂後のHOV型ラプチャーディスク
HOV型ラプチャーディスク  
写真2:HOV型ラプチャーディスク

HO、HOV型ディスク

HO、HOV型ラプチャーディスクは、低設定破裂圧および圧力状態が反復変動する場合、あるいは常用圧力が破裂圧力に近づいて、P, PV型ディスクが使用できない場合に採用されます。また、破裂時の破片の飛散が極めて少ないので、安全弁と併用もしくは、シリーズで使用されます。

脈動、パルスのあるプロセスには真空の有無に関わらずHO型ディスクにバキューム・サポートを取付けることをお勧めします。バキューム・サポートがショックアブゾーバの役割となりディスク寿命が長くなります。

HOV型の構造  
写真3:HOV型の構造

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