製品概要
爆発消炎ベントとは、屋内で爆発放散を可能とするために、エクスプロージョン・ベントに消炎装置を組合わせたもので、爆発放散時に火炎が放出されません。
ファイクは、1992年に第1世代の爆発消炎ベントFlamQuenchを発表したパイオニアです。
第1世代の爆発消炎ベントFlamQuenchは、その消火装置による圧力損失による爆発放散効果の減少が大きいことが検討課題でした。第2世代のFlamQuench Ⅱは、この課題を大幅に改善したモデルです。爆発放散の効果は、大気への爆発放散時の80%が維持されています。
組合わされるエクスプロージョン・ベントは、FIKE製丸型のHI-CV、HI-CV-S、HI-CV-CFで、防護される機器の上面または側面に取付けます。エクスプロージョン・ベントおよびガスケットはアッセンブリーに含まれておりませんので、別途オーダーする必要があります。
エクスプロージョン・ベントを屋内の機器に取付ける場合は、屋外へ爆発火炎を放出するための放散ダクトを設置する必要があります。しかし放散ダクトを設置した場合には、深刻な爆発放散効果の減少があり、機器の耐圧を圧力容器並に上げる必要が出てきます。
爆発消炎ベントFlamQuench Ⅱを使用すれば、放散ダクトが不要となりますので、最低限の爆発放散効果の減少だけで屋内での爆発放散を実現します。また未燃焼粉じんの放出による二次爆発を防止するために、60ミクロンを超える粒径の粉じんを放出しない構造をもちます。