製品概要
ダイバーターは機器と機器を接続する粉体の空気輸送ライン用の配管、ダクトに取付け、機器内で発生した爆発による圧力が配管、ダクト内を伝ばんして接続された別の機器へ到達するのを遮断します。
ファイクは長らくユニオンカーバイドグループに第1世代、第2世代のダイバーターを供給してきたパイオニアです。今回の第3世代よリ一般用に販売できることになリました。
構造は図のように内管と外管の二重管構造を持つ本体と天井部に設置するファイク製HI-CV-S型エクスプロージョンベントからなります。
機器で爆発が発生した場合、爆発火炎が配管に侵入、伝ぱんしますが、火炎先端に先行して進行する初期の圧力波によリエクスプロージョンベントを破裂開口させます。次に進行してくる爆発火炎と圧力は開口したエクスプロージョンベントを通して真っすぐに立ち上り放出され、圧力は空気輸送ラインに残ることはありません。ただ放出された火炎が降り注いで火炎が空気輸送ライン内に侵入する可能性は残ります。
従ってダイバーターは爆発火炎の遮断用ではなく、爆発により発生した圧力の遮断用として使用されます。圧力を遮断することによリパイリング現象※1の危険性を回避することができます。
- ※1:パイリング現象とは、火災の伝ぱんに先行して圧力が伝わることで、火炎伝ぱん後の爆発が激しくなる現象。
製品諸元
オプションはすべてエクスプロージョン部に取付け材質 カーボンスチール / 赤色エナメル塗装仕上 接続 ANSI150フランジ エクスプロージョンベント HI-CV-S型エクスプロージョンベント オプション 大気隔離膜(インシュレーション)、ウェザーカバー、破裂検出装置