主な特徴
- 600℃までの高温運転に使用できる
- 断熱材、金属破片の飛散がない
- 許容公差下限の70%までの正圧運転ができる
- 高バキューム運転に使用できる
- 丈夫なステンレス製バキュームサポートにより圧力変動に強い
製品概要
CV-S-Iタイプは特に高温のプロセス用に開発されたエクスプロージョン・ベントです。
このベントは両側に平坦なスリット入りの、あらかじめ破裂圧力が設定されたステンレスの板と、その間にあるテフロンシールとグラスウールのコアによる構造です。このグラスウールのコアが断熱材の役目をします。
CV-S-Iタイプはバキュームサポートを取付けたエクスプロージョン・ベントでバキュームや脈動に強く、高温でも使用できる万能タイプで、600℃までの高温で運転が可能です。また、これらの高温タイプには耐久温度1000℃のガスケットが標準で取付けられますので、高温では難しかったシール性が更に向上しました。
タイプには角型と丸型があり、断熱材を使用しているにも関わらず、テフロン製シール材が若干飛散する以外に破片の飛散はありません。
このベントの代表的な使用例は、燃焼装置、乾燥炉、焼成炉、電気炉です。
CV-S-Iタイプはガスエンジンシステム等の過酷な条件下でも最大のパフォーマンスを発揮できるように耐パルス性能を強化しています。
製品の構造
CV-S-Iタイプはスリットの入った304SS製(DIN規格では1.4301)の2枚のディスクの間にテフロンシールを挟んでシールした構造です。
高温になる運転側をグラスウール側にして取付けます。ステンレスのディスクのスリットの裏側にはテフロンシールが損傷しないように、テフロン製のスロットカバーが組み込まれており、更に板の切り口はコンピューターによる加工でバリのないように丸くなっています。
爆発の発生時には、このスリットにそってベントは開口します。
ベントの標準材質は304SSですが、使用条件に合わせて316LSSなどの他の材質でも製作可能です。
製品諸元