主な特徴
- 600℃までの高温運転に使用できる
- 断熱材、金属破片の飛散がない
- 丈夫なステンレス製バキュームサポートにより圧力変動に強い
製品概要
CV-Iタイプは特に高温のプロセス用に開発されたエクスプロージョン・ベントです。
このベントは両側に平坦なスリット入りの、あらかじめ破裂圧力が設定されたステンレスの板と、その間にあるテフロンシールとグラスウールのコアによる構造です。このグラスウールのコアが断熱材の役目をします。
従来のベントの最高使用温度である260℃を大幅に上回る600℃まで運転が可能です。また、これらの高温タイプには耐久温度1000℃のガスケットが標準で取付けられますので、高温では難しかったシール性が更に向上しました。
CV-Iタイプには角型と丸型があり、断熱材を使用しているにも関わらず、テフロン製シール材が若干飛散する以外に破片の飛散はありません。
このベントの代表的な使用例は、燃焼装置、乾燥炉、焼成炉、電気炉です。
製品の構造
CV-Iタイプはスリットの入った304SS製(DIN規格では1.4301)の2枚のディスクの間にテフロンシールを挟んでシールした構造です。高温になる運転側をグラスウール側にして取付けます。
ステンレスのディスクのスリットの裏側にはテフロンシールが損傷しないように、テフロン製のスロットカバーが組み込まれており、更に板の切り口はコンピューターによる加工でバリのないように丸くなっています。爆発の発生時には、このスリットにそってベントは開口します。
ベントの標準材質は304SSですが、使用条件に合わせて316LSSなどの他の材質でも製作可能です。
製品諸元