ProInert(プロイナート消火設備)は、IG-55と呼ばれるクリーンエージェントを使用した消火設備で、ケミカルガスでは無く大気中に存在するアルゴンガスと窒素ガスで構成されています。
消火の際にはシリンダーよりIG-55ガスが放出され防護エリア内の酸素濃度を下げて消火します。その際、人体に影響が出ない酸素濃度を維持することで、ガス成分や酸素不足による人体への影響もありません。
また、窒素ガス100%のシステムと比較すると、窒素ガスは空気より軽く、アルゴンガスは空気より重いため、放出された際に部屋の中のガス分布がベストの状態となり、床の下などで起こりえる再点火等を防ぐことができます。
特徴
- IG-55ガスはアルゴンガス50%、窒素ガス50%で構成されています。
- シリンダー圧力は200barと300barの2タイプあります。
- Universal Valve Operatorと呼ばれる減圧弁を使用することで200barまたは300barのシリンダーの圧力を44.5barまで減圧した12mm配管を通して放出します。
- 2台目以降の消火剤シリンダーは空気圧を使用してシリンダーを開口させるシステムが採用されております。
- 安全なガスを放出して消火しますので、機械室やコンピュータールームやデータセンターといった水を使用できない環境下においても使用可能です。