ラプチャーディスクの保全

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ラプチャーディスクの取扱い、取付けの注意点は?

ラプチャーディスクの取扱い、取付け方法が適切でない場合、破裂圧力に影響をおよぼし、所定破裂圧力以下で破裂する過早破裂を引き起こす危惧があります。適切な取扱い、取付時の注意点を以下にまとめてみました。

組み込み前のラプチャーディスク
写真1:組み込み前のラプチャーディスク
ディスクを組み込んだホルダー
写真2:ディスクを組み込んだホルダー

部品構成

ラプチャーディスクアッセンブリーは、破裂するディスクとそれを保持するホルダーからなり、あらかじめ仮止めのビスでアッセンブリーを組み立ててから、配管のフランジにガスケットと共に取付けます。

作業前の準備

  • ラプチャーディスクには取扱説明書が添付されているので、説明書の手順に従って作業を実施する。フランジ設置型では、トルクレンチが必ず必要となるので、事前に用意しておく。
  • ラプチャーディスク出口側の放出管は、なるべく曲りを避け、直線的で、かつ、短い距離で屋外又は安全な場所へ導くようにする。また、破裂板の破片が安全な放出の障害とならないようにする。
  • ラプチャーディスクを取付けるとき、ラプチャーディスクにひずみを与えないように放出管の支持部を設計する。
  • ホルダーのシート面は異物の噛み込む等のトラブル防止のため、完全に清掃しておくこと。また、キズなどがないことも確認しておくこと。

詳細

  • 箱からラプチャーディスクを取り出す時にディスクにダメージをあたえないように注意する。ディスクのドーム面には絶対に触らない。
  • ホルダーのシート面にはすべりの原因となるテフロンペーストなどを塗布しない。シリコングリースは必要により使用できる場合がある。(メーカーにお問い合わせください)
  • ディスクを組み込んだホルダーを持つ時は、絶対にディスクのドーム部を触らない。
  • 配管のフランジにホルダーを取付ける時に、取付け方向を誤らない。
  • トルク管理(取付けボルト)を徹底する。
  • 片締め防止に気を配る。
  • 気密テスト、バブルタイトシールを考慮する。(増し締めはメーカーにお問い合わせください)
  • 配管の出口側放出管はまっすぐに、ひずみのでないようにする。
  • 必要によりドレイン等の設置を考慮する。
  • ラプチャーディスク交換時、ディスクが破裂していると鋭角にとがっているので怪我をしないように注意して取り出す。
  • ホルダーシート部の清掃、サビ、キズはサンドペーパーで削る。この場合、シート部のエッジがゆるくなってしまう場合は、メーカーへ修理に出すか新しいホルダーと交換する。
  • ラプチャーディスクの破裂の際は、大きな音がするので注意すること。