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粉じん爆発事故で事業撤退のケース

2021年5月に福島県にある亜鉛粉末の製造工場において、粉じん爆発が発生し、その後火災となる規模の大きな事故がありました。その後、同年6月に亜鉛粉末の製造事業から撤退する旨の発表があり、粉体設備用に粉じん爆発防護のお手伝いをしている弊社としては、大変残念に思われるケースとなりました。

写真は工場の爆発・火災のイメージです。本件事故とは、関係ありません。

粉じん爆発は、その発生必要条件である燃料(舞い上がった粉体)、酸素(空気)、着火源(静電気放出、火花など)、囲い(容器)が揃えば発生してしまう事象であり、爆発ですので、一瞬で設備を破壊してしまいます。従いまして、リスク管理の一環として、粉じん爆発防護の装置を導入しておく必要があります。

求められる取り組みとしては、「粉じん爆発の発生は完全に防ぐことはできない」と考え、「たとえ、発生しても安全に対処できる。」という流れを構築しておくことです。

今回は、粉じん爆発事故により業績への軽微な影響というレベルではなく、事業撤退にまで追い込まれてしまったケースです。このようなことにならないように、粉じん爆発防護も含めた広範囲なリスク管理を実施することを推奨いたします。

亜鉛粉体(亜鉛粉じん)だけでなく、あらゆる粉じんに関して、粉じん爆発防護は遠慮なく弊社にご相談ください。