ラプチャーディスク / ラプチャーディスクについて

ラプチャーディスクとテフロン材質との相性

ラプチャーディスクは、密閉された容器や配管を守るための安全装置ですが、流体や容器に合わせて用いられるラプチャーディスクの材質を変えることが可能です。
腐食に耐えることができる材質が望まれますが、それらに対応することができる材質が「テフロン」です。
テフロンとラプチャーディスクの相性や、おすすめのテフロンを用いたラプチャーディスクを紹介していきます。

テフロン素材とは

テフロンとはフッ素樹脂の一種で、テフロン加工のフライパンなどで知られている材質になります。
テフロン素材がどのような特徴を持つのか知ることで、ラプチャーディスクとの相性を知ることができます。

テフロン素材の特徴

テフロン素材の特徴は、特定の流体の腐食に耐えられるという点です。
260℃まで耐えられる高い耐熱性があるだけではなく、-240℃という低温にまで耐えられる樹脂となっています。
それでいて、他の物質とは化学反応を起こさないので安心して使用することができます。
また、腐食防止や電気絶縁、耐紫外線、非粘着性といった特性を持っており、コーティングには最適な素材とされています。

テフロンが用いられているラプチャーディスク

ラプチャーディスクにはいくつか種類がありますが、Fike社では独自開発のラプチャーディスクを幅広く取り揃えています。
その中からテフロンを用いたラプチャーディスクを紹介します。

HO、HOV

HO型は複合型のラプチャーディスクとなり、スリットの入った金属板とシール材から構成されています。
シール用金属とテフロンが組み合わされており、破裂した場合に破片の飛散が極めて少ない型式です。
耐食性を求める場合にも使用できるラプチャーディスクです。

LO-V

LO-V型のラプチャーディスクは、両方向破裂型のラプチャーディスクになります。
そのため、正圧と負圧のどちらの方向でも破裂圧力の設定ができます。
正・負圧の2つの違った圧力を設定できるので、2台ではなく1台で役目を果たすことができます。
シール素材でテフロンが用いられています。

また、ほかの型式のラプチャーディスクでも金属板にテフロンコーティングを施すことが可能です。

まとめ

テフロン材をラプチャーディスクで用いることは、耐食といったテフロンの特性を最大現に生かすことができるというメリットがあります。
流体や容器の安全性を高めるためにも、取り扱う流体や容器に合ったラプチャーディスクの種類を選んで正しい設置を行いましょう。