ラプチャーディスク / ラプチャーディスクについて

ラプチャーディスクの材質

ラプチャーディスクは、危険なガスや液体などの入った容器が異常事態に陥った時に作動する安全装置です。
工場などで働く人たちが安全に、そして安心して働くためには欠かすことができません。
小さな装置ながらも、制御機械に頼ることなく確実に作動させることができる頼りになる安全装置ですが、一体どんな材質で作られているのでしょうか?
ラプチャーディスクで使用されている材質について詳しく解説していきます。

ラプチャーディスクの基本材質

ラプチャーディスクは、安全装置として耐久度の高い材質で作られている必要があります。
基本的な材質は、『316SS』と呼ばれる材質で、その他にニッケルやモネル、インコネル、ハステロイCなどが使用されています。
これらはどのような材質なのか見ていきましょう。

316SS

316SSは、ステンレス鋼です。
316SSというのはアメリカ規格名となり、日本規格名でいうSUS316です。
ステンレス鋼といってもたくさんの種類があり、316SSはオーステナイト系に属するステンレスです。
316SSは18%のクロムと12%のニッケルを含み、モリブデンが添加されています。
海水などの各種媒質への耐食性が向上されたステンレス鋼となり、耐食性はステンレス鋼の中でも優れているとされています。
配管部分やバルブにも使用される材質です。

ニッケル

ニッケルは、天然の金属元素です。
日常で用いるあらゆるものに使用されており、めっきや携帯電話などにも用いられています。
ステンレス鋼を形成するにも用いられるものであり、幅広い用途があることが特徴です。
しかも、耐食性の高さや耐久性に優れているだけではなく、高温や低温での強度も強くなっています。
そのため、化学工場などの要件が厳しい場所でも用いられます。

モネル

モネルは、ニッケルと銅から生成されている合金です。
耐熱性に優れているだけではなく、硫酸や塩酸などに対しても耐性があるため腐食環境の部品としても用いられることが多い材質になります。
強度だけではなく加工性も良いことから、ラプチャーディスクにも使用されることがあります。

インコネル

インコネルは、ニッケルと炭素、鉄、クロムなどが添加された合金です。
高温への強度が非常に高いことから、原子力産業や産業用タービンなどの部品などに用いられています。
また、耐食性が強いことや、他の材質との親和性も大きいのでラプチャーディスクにも用いられる材質です。

ハステロイC

ハステロイはニッケルを主成分とする合金で、モリブデンや鉄などの成分量の違いによってハステロイBやハステロイCと呼ばれています。
耐酸化性や耐熱性が高いことから、高温環境や腐食性環境の容器でのラプチャーディスクに用いられます。

ラプチャーディスクは取り扱い流体によって材質が変わる?

ラプチャーディスクは、基本的な素材としては316SSが用いられますが、接触する流体や容器内の状態に応じて適する材質が異なります。
安全装置として規定の過剰圧力や温度で破裂させるには、適切な材質で作られたラプチャーディスクを使用しなくてはなりません。

特殊素材としてタンタルを用いるケースもある

容器や流体に適した材質を用いるためにも、特殊材としてタンタルで対応することがあります。
タンタルは鉱石であり、真空装置の部品など電子部分に使用される材質です。
高価な素材ではあるものの、耐熱性の高さや加工性の高さからラプチャーディスクに適した素材です。

まとめ

ラプチャーディスクで用いられる材質を紹介してきましたが、当社ではお取り扱いの容器や流体に合わせたラプチャーディスクの準備が可能です。
安全に、そして安心して危険な流体を取り扱えるように、最適なラプチャーディスクを提案致します。
どういった材質のラプチャーディスクが適しているか、まずはご注文前にお問い合わせください。